枝折-しおり-

趣味や日常の出来事など気ままに、マイペースに綴っています。

最近、葬儀屋多くね?って話

車で札幌近郊の街を走っていると、何かと目に付く真新しい葬儀屋。

この前もファミリー葬の目の前に新しい葬儀屋が建っていた。
ウィズハウス?だったかな?

建てたばかりでこんなことを言うのも申し訳ないが、あそこは潰れる。確実に。
つなっぴーという寿司屋に始まり、大黒天というパチンコ屋を経て、空き地となった。
ここ20年ほどの出来事だ。
立地が悪いのか、あるいは何かいるのか、あの土地では開業する会社は必ず潰れていくという地元ジンクスがあるんだ。

話を戻そう。


北海道は高齢者が多いから、必要があるのは解るが、、いくらなんでも建てすぎじゃね?っても思う。

てか、目の前にファミリー葬あるのにそのライバル企業の眼前に新規参入とは、随分喧嘩腰じゃんって、素人でも思うのだがw

なんだろう、分らんけど家族葬多すぎじゃねって最近マジで思う。



そこで少しググってみた。

なるほど、どうやら錯覚でもなく確実に増えているらしい。
そしていくつか理由があるらしい。

【①新型コロナウィルスの流行】
この時期だから少人数であまり人と顔を合わせずに執り行える家族葬は選択肢として都合が良い。
なるべく人との対面を避けつつ、近親者でしっかり行える点が選ばれる理由の一つとして大きい。

【②費用が抑えられる】
実際に経験して思ったが、祭壇、お花、食べ物、棺桶、遺影、お経など、とにかく細かいものにまでお金がかかる。
人数が多ければその分食事も多くなるし、規模が大きくなればお花や祭壇にも結構お金がかかってくる。
それがコンパクトに収まるのであれば我々庶民としても助かるだろう。
故人も自身の葬儀のために身内が苦しい思いをするのは本望ではないはずだ。
最終的に故人を送り出す行為というのは気持ちの問題だから、ある程度整っていれば問題なかろうと思う。
業者の人もアドバイスしてくれるしそこは安心して大丈夫だ。
「ちょっと安すぎかな?」なんて不安にも「大丈夫ですよ、最近はこういうのを選ぶ人も多いですから」なんてことを教えてくれたりする。

【③高齢化】
そもそも故人を送り出す側も高齢化していることが挙げられる。
人生100年時代」などと声高に宣言している日本ではあるが、つまるところ100歳のおじいちゃんを70歳くらいの息子/娘が送り出すという事になるから、思っているよりも負担は大きい。
というか、そもそも息子/娘が先立ってしまい孤独になっているパターンも多い。
そういう場合、どうやったって家族葬にならざるを得ないから、数が多くなるのもうなずける。

【④核家族化/近所付き合いの希薄化】
③と似ているが、近年は核家族化や親族との付き合いが希薄になってきて、単独である場合が多い。
超高齢化によって孤独化してしまう場合が多く、そもそも故人を送る側の人間が既にいないという状況が見受けられる。



●結論、良い意味で手軽で疲れない、しかも費用が安い

かくいう俺も去年の2月に祖母を亡くした。
費用にして大体30万くらいだったと思う。
それでも親族20人くらい呼んで食事と弁当付きの立派な葬儀だった。
その時の葬儀の準備やらは親父が大まかにやってくれ、俺たち兄弟はその手伝いをした。
もちろん親族であっても受付で挨拶や案内はするし、粗品は渡す。
親族といっても会ったことのない人ばかりで終始気を遣う。
これが何十人という規模になると素人でどうにかできるもんでも無かろう。
ただでさえ身内が亡くなって悲しみを抱えている中、泣いてる暇もないという状況だ。
そういう意味でもコンパクトに執り行える家族葬は今の状況にピッタリの形態だと思う。



みんな使いやすいから利用してくれるし、その分発展してサービスも店舗も増えてる訳なのね。