枝折-しおり-

趣味や日常の出来事など気ままに、マイペースに綴っています。

狼少年から学ぶ「信用」という教訓

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ひとつ、話をしよう。

みな狼少年のお話を、一度は耳にした事があるのではないだろうか?

そう、「兎と亀」や「アリとキリギリス」に並ぶイソップ寓話の1つである。

ググれば一番上に出てくるので、ここで改めて言うほどの事でもないが、ざっくり言えば次のようなお話だ。

あるイタズラ好きの少年が村に住んでおり、少年は村人の驚く顔を見るのが楽しくて毎度「狼が出た!」と嘘をついてはみんなをヒヤヒヤさせるんだ。
さ〜て今日もいっちょカマしてやるかぁ、と意気込んでいた折、本当に狼が現れて襲いかかってきた。
「ぎゃあ!本当に狼が出たぁ!!!」と助けを呼んでも「バカバカしい、どうせいつもの嘘だろ。」と誰にも信じてもらえず、少年は狼に食べられてしまいました。

と、そんな悲しいお話だ。
※細部まで覚えてないのでオリジナルと違うこと書いてるかもしれんがそこはご勘弁してもろてw

この物語には「嘘をつくこと」に関わる教訓が込められている。(と俺は思っている)

①嘘をつき続けると、人から信用されなくなる。
②自分の行いは自分に返ってくる。

別に人から信用なんてされなくてもいいって言うならそれは好きにしてくれて構わない。
自分に愛想を尽かした人々はやがて縁を切り、自分はいつの間にか孤立している事だろう。
それは人生において悲しいことだ。

だからそうならないように我々は小さい頃から教えられる。
嘘はつかないで素直ないい子でいようね〜とな。


しかしこれは大人にこそ思い出して欲しい大事な教えとも思っている。


仕事でこれをやってしまうとどうなるか?
「では明日、サンプルを持って伺います。」

翌日

「サンプルは別になくても問題ないと思ったのでやっぱりお持ちするのはやめました。」
、、、実はこういう人間たまにいるw

極端な例だが「聞いていた話と違う」という状況は相手にしたら「嘘をつかれた事」と同義ではなかろうか。
相手が発言したことに対して多少なりとも「期待」してしまうのが人というものだ。
自分から相手に与えた期待を自分から裏切っているという、目も当てられない愚行だ。
出来ないことなら、初めから口にしない方がいい。

厳しい人だとそれで信用出来ないとして商談打ち切りになることも十分に有り得る。

自分の言葉に責任をもって、相手にどう思われるか、よく考えて言動、行動するべきであると思う。

しかもビジネスの場合は殊更、繰り返し嘘をつくなんてタイミングはほとんど有り得ない。
ワンミスが命取りなのだ。
二度目のチャンスがあるとは限らないのだから。
そういう意味では狼少年よりずっとハードモードだ。



ではもし万が一にも、信用なんて言葉聞いたことも無い、或いは周りが見えず自分本位に行動していたという人が、知らずしてそのような振る舞いをしていた場合、どうすれば良いのか??
失った信頼は取り返せるのか?

結論から言うと不可能ではない。
失った信頼を取り返すことは可能だ。
しかし愚行の度合いに応じて難易度は上がるものだと思っている。


具体的な話をすると。
まずそもそも嘘をつかない事ではないだろうか。
1つ嘘をつくと、その嘘を隠すためにもう1つ嘘をつく必要がある。
2つの嘘を隠すためにもう1つ嘘をつく、、、そうやって永遠に抜け出せない嘘という虚構を作り上げていく事になる。
やがてそのツケは信用を失うという形で精算しなければならない。
大企業とか政治家がよくやってる遊びのひとつだなw


言い換えれば見栄を張って都合よく言わないことだ。
等身大の自分でいること。
ありのままを見せ、ありのままが事実である事を見せ続けることだ。
その姿勢を見て、周りは「嘘をついていないようだ」と考察するからだ。
恐らく更生できる望みはそこにしかない。


今回の少年で言うのなら、「狼は居ないから村は安全だ」ということをみんなに"伝え続ければ"いい。
実際に狼が来た時に、きちんとみんなに「狼だ!」と正しいことを伝え続ければいい。

この、「伝え続ける」つまり継続することが実はいちばん難しい。
何事も継続とは難しいものだ。
しかし「継続は力」なりとはよく言ったもので、これほど効果的な方法も他にない。

みんながまた信じてくれるまでどのくらい時間が掛かるかは分からない。
もしかしたら永遠に来ないかもしれない。

そんな一度失ったら取り返せるか分からない、「尊い心」だからこそ、正しい道を歩み、人の「信用」を裏切ってはいけないとアイソーポスは教えたのではないだろうか。


実はそんな事を偉そうに書いてる私も昔思い知らされたことのある愚か者だ。
だからこそ自信を持って教え伝えることが出来る。
是非、同じようにやってしまったという愚か者達は参考にして欲しい。

1番辛いのは信じていたあなたに裏切られた側の人間なのだから。
これからも良い関係を続けていきたい、大切な人達であるのなら、誠意を持って接してあげて欲しい。
私は君たちが本当の意味で誠意を見せてくれる日を夢見て、いつまでも待っている。

懺悔したい人はコメントに書き残してもいいぞw
私が神様に申し伝えてあげようw

どんなイバラの道であろうと、正しき道のその先に道は開けるはずだ。
「道は開ける」と言えばデール・カーネギー著の有名なビジネス書があったな。
管理職はみんな読まされるというw
俺もいつか読む必要のある人間になりたいものだw